写真から うその日記を 作ってます。
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 (fib=ささいで他愛のないうそ、の意)

FC2コミュ「みんなで、物語を紡ごう!」で行った
始め・終わり指定作文。で作ったのをアップします。
最初の一文と最後の一文が指定されたものです。

指定は
(最初)近所のコンビニで、彼女と偶然会った。
      ↓
      ↓
      ↓
      ↓
(最後)涙があふれた。
です。



近所のコンビニで、彼女と偶然会った。
ちょうど僕は衣々子の家に向かう途中に立ち寄ろうと思って入ったところだった。
約束の時間よりかなり早く来ていたせいか彼女は狼狽して驚いていた。
「お、偶然。僕が好きな牛乳プリンでも買ってくれたの?」
僕が袋をのぞこうとすると、彼女はとっさに後ろ手に隠し、
「ちょっっ、来るの早すぎるよっ!!」
と言って走り去ってしまった。

袋の中にちらっと見えたのは間違いなく男性用のヒゲソリ・・・。
僕は公園のベンチで呆然としていた。
なぜ衣々子はあんな物を?
彼女は実家暮らしではないし、僕への誕生日プレゼントとも思えない。
そのとき僕の脳裏に黒いものがよぎった。

まさか彼女は自殺を図っていたのか?!
あれで手首を切って楽になろうと?!
だとすると彼女の毎日の笑顔の裏にはとてつもない苦悩が隠されていたのか?!
衣々子っ、なぜ僕に相談してくれなかった?!
いや、そもそも一緒にいながらなぜ僕は気付いてあげることができなかったんだ!!
こんなんじゃ彼氏失格じゃないか!

僕は彼女の住むワンルームマンションへと急いだ。
せめて僕が着くまでは無事でいてくれっ。
すぐにマンションは見えてきた。
ピンポンも鳴らさずにドアノブに手をかけると、ロックがしてあった。
合鍵!
だがそれをポケットから取り出す時間も惜しかったのでドアを蹴破った。

玄関に倒れたドアを踏みつけると、お風呂場からシャワーの音がした。
そこか!!
僕は勢いよくお風呂場のドアを開けた。
衣々子っ、まだ死ぬな!!
ほのかに立ちのぼる湯けむりの中で僕が見た衣々子の姿は。


ヒゲソリを右手に持ち、左腕を高々と上げていた。


季節はもう春、そろそろ半そでやノースリーブだって着るもんなー。

涙があふれた。



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